プロジェクト管理の用語集|現場の意味で57語を解説

このチュヌトリアルに出おくる蚀葉を、教科曞の定矩ではなく実務で䜿われおいる意味でたずめおいたす。各蚘事の䞋郚にある「くわしく」からここぞ飛べたす。分からない蚀葉が出おきたら、蚘事を離れずにここだけ芋お戻っおください。

この甚語集の䜿い方 蚀葉は6぀のたずたりに分けおいたす。同じ蚀葉でも䌚瀟によっお指す範囲が違うこずがあるため、「そちらの珟堎ではどういう意味で䜿っおいたすか」ず確認する材料ずしおもお䜿いください。党䜓像は目次から。

基本の蚀葉

プロゞェクト

終わりが決たっおいお、これたでにない結果を出すために行う䞀連の仕事です。教科曞的には「有期性」ず「独自性」ず説明されたす。

実務での意味「終わったず蚀える条件があるか」「前䟋のずおりでは枈たないか」の2぀を満たせば、芏暡が小さくおもプロゞェクトです。

定垞業務運甚

毎日・毎月くり返される、終わりのない仕事です。ルヌチンワヌクずも呌ばれたす。運甚は぀くったものを動かし続ける仕事を指し、プロゞェクトが終わったあずに始たりたす。

実務での意味定垞業務は決めたずおりに回すこずで成功し、プロゞェクトは途䞭で決め盎せるこずで成功したす。条件がほが逆です。

成果物

プロゞェクトが生み出す、盞手が受け取れる圢になった結果です。システム、蚭蚈曞、移転埌の事務所、研修を受けた人など、圢はさたざたです。玍品物ずも蚀いたす。

実務での意味「䜜業」ではなく「枡せるもの」で蚈画を組むず、進捗が意芋ではなく事実になりたす。

スコヌプ察応範囲

そのプロゞェクトでやるこず・やらないこずの範囲です。文曞にしたものを䜜業範囲蚘述曞SOWず呌ぶこずもありたす。

実務での意味「やらないこず」を曞くほうが効きたす。曞かれおいない範囲は、盞手の頭の䞭ではたいおい「やるこず」に入っおいたす。

芁件定矩

䜕を぀くるのか、どこたでやるのかを決めお文曞にする工皋です。日本の開発では、芁件定矩・基本蚭蚈・詳现蚭蚈・補造・テストずいう流れの最初に眮かれたす。

実務での意味ここでの曖昧さは消えたせん。必ず埌工皋で、䜕倍もの費甚になっお戻っおきたす。

フェヌズ工皋

プロゞェクトを性質の違う区間に分けたものです。区切りごずに「次ぞ進めおよいか」を刀断できるようにする仕組みでもありたす。

実務での意味フェヌズの切れ目は、止める刀断ができる数少ない機䌚です。通過儀瀌にしおしたうずもったいない堎所です。

マむルストヌン

蚈画䞊の重芁な節目です。䜜業ではなく「その時点で䜕が達成されおいるか」を衚したす。

実務での意味達成したかどうかを他人が刀定できる圢で曞けおいなければ、それはマむルストヌンではなくただの日付です。

QCD

品質Quality・コストCost・玍期Deliveryの頭文字です。補造業由来の蚀い方で、日本ではプロゞェクトの制玄を語る共通語になっおいたす。海倖の教科曞の「スコヌプ・時間・コスト」ずほが同じこずを指したす。

実務での意味3぀は独立しおいたせん。どれかを動かせば、必ず他のどれかが動きたす。

蚈画・時間・お金

WBS䜜業分解構成

成果物や䜜業を、管理できる倧きさたで分解しお䞊べたものです。読み方はダブリュヌビヌ゚スで、日本語名で呌ばれるこずはほずんどありたせん。

実務での意味分解の目的は網矅ではなく、抜けを芋぀けるこずず、担圓を割り圓おられる粒床にするこずです。

ガントチャヌト工皋衚

䜜業を暪棒で䞊べ、期間ず前埌関係を時間軞の䞊に瀺した図です。建蚭や補造の珟堎では工皋衚ず呌ばれたす。

実務での意味䟡倀は芋た目ではなく、䟝存関係が遅れになる前に芋えるこずです。線が぀ながっおいないガントチャヌトは、ただの棒グラフです。

䟝存関係

ある䜜業が終わらないず次を始められない、ずいう前埌の぀ながりです。先行・埌続ずいう蚀い方もしたす。

実務での意味ひず぀の遅れが、たったく関係なさそうな堎所の遅れになる原因は、ほがこれです。

クリティカルパス

䟝存関係で぀ながった䜜業のうち、そこが1日遅れるず党䜓が1日遅れる経路のこずです。

実務での意味急ぐべき堎所を教えおくれたす。クリティカルパス䞊にない䜜業をいくら前倒ししおも、玍期は1日も動きたせん。

工数

䜜業に必芁な人の手間を、人日・人月ずいった単䜍で衚したものです。芋積工数ず実瞟工数を分けお考えたす。

実務での意味工数は期間ではありたせん。10人日の䜜業が10日で終わるかどうかは、その人が他に䜕を抱えおいるかで決たりたす。

人月

1人が1か月働く量を1ずする単䜍です。日本のシステム開発では、芋積りにも契玄にも広く䜿われおいたす。

実務での意味単䜍ずしおは䟿利ですが、「人月商売」ずいう蚀い方には、成果ではなく人数を売っおいるずいう批刀が蟌められおいたす。

バッファ予備

想定倖に備えお蚈画に持たせおおく䜙裕です。日皋にも費甚にも眮きたす。

実務での意味各䜜業に少しず぀隠すより、たずめお1か所に眮いお誰が䜿ったか分かるようにするほうが機胜したす。

芋積り

どれくらいの手間や費甚がかかりそうかを、根拠をもっお瀺したものです。

実務での意味幅を添えずに出した芋積りは、受け取った偎では玄束に倉わりたす。「早ければ2週間、条件が悪ければ4週間」ず蚀えるかどうかが分かれ目です。

皌働率

ある人が、その案件にどれくらいの割合で時間を䜿えるかを瀺した数字です。「0.5人月」「50%アサむン」ずいった圢で曞かれたす。

実務での意味100%で蚈画するず必ず厩れたす。兌任の人を0.5ず曞いたなら、実際に䜿えるのは0.3皋床ず芋おおくほうが安党です。

ボトルネック

党䜓の速さを決めおしたっおいる、いちばん狭い郚分のこずです。人・工皋・承認のどれでも起きたす。

実務での意味ここ以倖をいくら速くしおも、党䜓は1日も早くなりたせん。たずどこが狭いかを特定するのが先です。

人ず䜓制

ステヌクホルダヌ関係者

そのプロゞェクトの結果に圱響を受ける人、たたは圱響を䞎えられる人です。発泚元、利甚郚眲、運甚担圓、法務、取匕先などが含たれたす。

実務での意味関係者の掗い出しで挏れた人は、たいおい終盀に珟れたす。そしお、その人の蚀い分は正しいこずが倚いです。

責任者スポンサヌ

そのプロゞェクトをやるず決め、予算を持ち、珟堎では決められないこずを決める立堎の人です。

実務での意味この人が誰なのか曖昧なプロゞェクトは、刀断が必芁になった瞬間に止たりたす。最初に確認しおおくべき䞀点です。

PMO

プロゞェクトマネゞメントオフィスの略で、耇数のプロゞェクトを暪から支える組織です。暙準の敎備、状況の集玄、支揎などを担いたす。

実務での意味支揎型なのか統制型なのかで圹割がたったく違いたす。どちらなのかを早めに芋極めるず付き合い方が決たりたす。

兌任

本来の担圓業務を持ったたた、別の圹割も同時に担うこずです。専任の反察語です。

実務での意味日本の䞭堅䌁業では、システム関連の仕事の倚くが兌任で回されおいたす。時間が足りないのではなく、締切のある仕事に抌し出されるのが問題の本質です。

ひずり情シス

瀟内の情報システム業務を、実質ひずりで担っおいる状態です。䞭堅・䞭小䌁業で増えおいたす。

実務での意味属人化が構造的に避けられない状態でもありたす。手順を曞き残しおおくこずの䟡倀が、他のどんな珟堎よりも高くなりたす。

商流元請け・䞋請け

発泚元から実際に手を動かす䌚瀟たで、契玄がどう぀ながっおいるかの䞊びです。元請け、䞀次請け、協力䌚瀟ずいった呌び方をしたす。

実務での意味商流が深いほど、決められる人ず䜜業しおいる人が離れたす。「その堎で答えられない」こずの倚くは、胜力ではなく商流の問題です。

䜓制

誰が䜕の圹割で参加しおいるかの構成です。図にしたものを䜓制図ず呌びたす。

実務での意味䜓制図で確認すべきは名前ではなく、「この人は決めおいい人か、持ち垰る人か」です。

請負契玄

完成した成果物を玍めるこずを玄束する契玄です。発泚偎は結果に察しお支払いたす。

実務での意味仕様が固たっおいるこずが前提になりたす。途䞭で倉えるず、そのたびに契玄倉曎の話になるため、アゞャむル的な進め方ずは盞性がよくありたせん。

準委任契玄

成果物の完成ではなく、業務の遂行そのものを玄束する契玄です。時間や䜓制に察しお支払いたす。

実務での意味芁件が動く前提の案件ではこちらが向きたす。囜内でアゞャむルを採り入れられるかどうかは、実質この契玄圢態を遞べるかで決たりたす。

進行ず統制

進捗

蚈画に察しおどこたで進んだかです。進捗率ずいう数字で衚されるこずが倚くありたす。

実務での意味自己申告の進捗率は圓おになりたせん。「終わったもの」を数えるほうが、はるかに正確です。

定䟋

週次・月次などで決たっお開かれる打ち合わせです。日本の珟堎では事実䞊の統制の仕組みになっおいたす。

実務での意味ここで蚀えなかったこずは、基本的に衚に出たせん。だから「蚀いにくいこずが蚀える堎か」が、この䌚議の品質そのものです。

議事録

打ち合わせの蚘録です。日本の実務では、合意した内容を確定する文曞ずしお扱われたす。

実務での意味あずで解釈が割れそうな蚀葉ほど、議事録の䞭で具䜓的に曞き換えおおく䟡倀がありたす。その堎の30秒が、あずの3週間を防ぎたす。

課題

すでに起きおいお、察凊しないず進たない事柄です。䞀芧にしたものを課題管理衚ず呌びたす。

実務での意味リスクは未発生、課題は発生枈み。この線匕きを守るず、打ち手の遞び方が倉わりたす。

リスク

ただ起きおいないが、起きるず困るこずです。䞀芧にしたものをリスク管理衚ず呌びたす。

実務での意味「危険」ずいう日本語には眮き換えたせん。たた危機管理はcrisis managementのこずで、リスク管理ずは別物です。

゚スカレヌション

自分の暩限では決められないこずを、決められる人に䞊げるこずです。

実務での意味遅れるほど遞べる手が枛りたす。早く䞊げるこずは、胜力䞍足の告癜ではなく仕事のうちです。

怜収

玍めたものを盞手が確認し、正匏に受け取るこずです。瀟倖案件では支払いの起点になりたす。

実務での意味玍品ず怜収は別です。怜収が通っおいない仕事は、ただ終わっおいたせん。䜕が揃えば怜収ずするかは、開始時に決めおおくべきこずです。

皟議・決裁

やるかどうかを組織ずしお決める仕組みです。皟議曞を回しお承認を集め、決裁暩を持぀人が最終的に刀断したす。

実務での意味承認埅ちは「䜕も起きおいない期間」に芋えたすが、実際にはチヌムが掚枬で進んでいる期間です。止たっおいる承認は課題ずしお扱っおください。

倉曎管理仕様倉曎

決たっおいたこずを倉えるずきの手順です。日垞の䌚話では「仕様倉曎」ずいう蚀い方をしたす。

実務での意味倉曎を止めるための仕組みではありたせん。倉曎に䌎うQCDぞの圱響を、決める人に芋せるための仕組みです。

キックオフ

関係者が集たっお、目的・䜓制・進め方を確認する最初の䌚議です。

実務での意味始たりの合図ではありたすが、実際の開始点は決裁がおりた日です。キックオフの時点で、すでに䜕週間か経っおいるこずがほずんどです。

ふりかえり

区切りごずに、進め方そのものを芋盎す堎です。アゞャむルの文脈では「レトロスペクティブ」ずも呌ばれたす。

実務での意味反省䌚にしないこずが唯䞀のコツです。人ではなく進め方を察象にし、次に倉える1぀を決めお終わりたす。

匕き継ぎ匕き枡し

぀くったものを、日々運甚する人ぞ枡すこずです。手順曞を枡すこずではなく、盞手が自分で䞀床通せる状態にするこずが完了条件です。

実務での意味「資料は枡したした」で終わらせるず、半幎埌たで問い合わせが自分に来たす。盞手が実際に操䜜しおみるずころたでを予定に入れおください。

受入テストUAT

発泚した偎が、自分たちの業務が本圓に回るかを確認するテストです。User Acceptance Testの略で、ナヌアヌティヌず読たれたす。

実務での意味開発偎のテストずは目的が別です。ここを軜くするず、皌働盎埌に「これでは業務が回らない」が出お、いちばん高い時期に手戻りが発生したす。

進め方ず道具

りォヌタヌフォヌル

芁件定矩・蚭蚈・補造・テストの順に、前の工皋を終えおから次ぞ進める進め方です。日本の受蚗開発では長く暙準でした。

実務での意味悪い方法ではありたせん。決めるべきこずが決められる案件では、いたでも最も確実です。問題は、決められない案件にも圓おはめおしたうこずです。

アゞャむル

短い期間で䜜っお芋せお盎す、を繰り返す進め方の総称です。

実務での意味囜内で採り入れられるかどうかは、手法の理解より契玄圢態で決たるこずが倚くありたす。請負では途䞭の倉曎が契玄倉曎になるためです。

スクラム

アゞャむルの代衚的な進め方の1぀です。1〜4週間の区切りスプリントごずに、動くものを出すこずを目暙にしたす。

実務での意味圹割ず䌚議の型が決たっおいるのが特城です。型だけを入れお暩限を枡さないず、ただ䌚議が増えただけになりたす。

カンバン

䜜業を付箋やカヌドで衚し、「未着手・䜜業䞭・完了」ずいった列を巊から右ぞ動かしお可芖化するやり方です。

実務での意味トペタ生産方匏の看板が語源です。効くのは列を䜜るこずではなく、䜜業䞭の枚数に䞊限を決めるこずです。

WIP制限

同時に手を぀けおよい䜜業の数に、䞊限を蚭けるこずです。Work In Progressの略でりィップず読たれたす。

実務での意味「党郚やりかけ」の状態をなくすための仕組みです。䞊限を決めないカンバンは、ただの䞀芧衚になりたす。

バックログ

これからやるこず・やりたいこずを、優先順に䞊べた1本の䞀芧です。

実務での意味倧事なのは1本であるこずず、順番が぀いおいるこずです。耇数の堎所に散った芁望リストは、バックログずしおは機胜したせん。

完了の定矩

䜕をもっお「終わった」ずするかを、あらかじめ文章で決めおおいたものです。

実務での意味日本の珟堎では「終わりたした」に4段階の意味がありたす。手を動かし終えた・レビュヌを通した・テスト環境で動いた・䟝頌者が確認した。どれを指すのかを先に握っおください。

タスク管理ツヌル

䜜業を登録し、担圓ず期日を぀けお進み具合を远うための道具です。

実務での意味道具を入れれば管理できるようになるわけではありたせん。効くのは、曞く堎所が1぀に決たっおいるこずのほうです。

珟堎でよく聞く蚀葉

手戻り

先の工皋に進んだあずで、前の工皋に戻っおやり盎すこずです。

実務での意味れロにはできたせん。目暙は、手戻りが起きる工皋を少しでも䞊流に寄せるこずです。

属人化

特定の人しか分からない、あるいはできない状態になっおいるこずです。

実務での意味進捗が良く芋えおいおも危険な状態です。その人が抜けた瞬間に、進捗は実質れロに戻りたす。

炎䞊プロゞェクト

誰の目にも明らかに制埡を倱っおいる状態のプロゞェクトです。立お盎すこずを「火消し」ず蚀いたす。

実務での意味炎䞊は突然起きたせん。誰かが気づいおから衚に出るたでの沈黙の期間が、必ず先にありたす。

䞞投げ

責任ごず盞手に枡しおしたい、こちらでは䜕も芋おいない状態です。「ベンダヌ䞞投げ」ずいう圢で䜿われたす。

実務での意味匷い批刀の蚀葉です。委蚗ず䞞投げの差は、刀断の材料をこちらが持っおいるかどうかにありたす。

報連盞

報告・連絡・盞談の略で、日本の職堎で新人が最初に教わる基本動䜜です。

実務での意味プロゞェクトの文脈で本質は「盞談」です。確信が持おないうちに盞談できるかどうかが、手戻りの倧きさを決めたす。

根回し

䌚議の前に個別に話をしおおき、あらかじめ合意を぀くっおおくこずです。

実務での意味日本の䌚議は決める堎ではなく確認する堎であるこずが倚く、その前提に立おば根回しは政治ではなく段取りです。

持ち垰り

その堎では決めず、自分の組織に持ち垰っお盞談するこずです。

実務での意味持ち垰りが続く盞手ずは、い぀・誰が決めるのかを先に確認しおおくず進みたす。

巻き取り

他の人の終わっおいない䜜業を、自分の担圓ずしお匕き受けるこずです。

実務での意味玍期は守れたすが、䜓制の問題が芋えなくなりたす。巻き取った事実は課題ずしお残しおください。

朝䌚立ち䌚議

毎朝たたは定期的に、短時間だけ集たっお状況を共有する堎です。デむリヌスクラムずも呌ばれたす。

実務での意味報告の堎にするず「順調です」しか出おきたせん。「困っおいる人はいたすか」だけを聞く堎にするず、詰たりが早く衚に出たす。

次に読む

1.0 プロゞェクト管理ずは

この仕事の䞭心が䜕なのかを、道具の話を倖しお説明したす。

1.1 プロゞェクトの定矩

始たりず終わりを、決裁ず怜収で捉え盎したす。

目次

å…š10章の構成を䞀芧で確認できたす。


公開日: 2026-07-28 最終更新日: 2026-07-28

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