1.1 プロジェクトの定義とは?|一時的な活動と独自の成果物を理解する

1.1 プロジェクトの定義
「プロジェクト」と聞くと、大規模なIT導入や建設工事のような特別な仕事を思い浮かべる方もいるかもしれません。 しかし、プロジェクトは必ずしも巨大な仕事に限られません。実際には、私たちが日常的に取り組んでいる「目的を持った一時的な活動」も、すべてプロジェクトに含まれます。
プロジェクトマネージメント協会(PMI)では、プロジェクトを次のように定義しています:
「プロジェクトとは、独自の成果物やサービスを創出するために実施される、一時的な取り組みである。」
この定義の中で重要なキーワードは、「一時的」と「独自の成果物」という2つです。
- 一時的: プロジェクトには明確な開始と終了があります。ずっと続く日常業務とは異なり、プロジェクトは何かを達成したら完了します。
- 独自の成果物: それまで存在しなかった新しいもの、あるいは新しい組み合わせや改善されたものを生み出すことが目的です。
たとえば、以下のような活動はすべてプロジェクトの例といえます:
- 新製品を開発する
- 既存業務を自動化するためのシステムを導入する
- 社内イベントを企画・開催する
- 顧客向けのサービス改善提案を実施する
共通しているのは、「ゴールがあり」「終わりがある」という点です。この2点を押さえることで、どんな仕事がプロジェクトにあたるのかを見極めやすくなります。
次の章では、そうした「プロジェクト」を円滑に進めていく上で、なぜ「マネージメント(管理)」が重要なのかを見ていきましょう。

下田 昌平
株式会社レシートローラーのCEO兼CTOとして、現在電子レシートサービスの開発や、会話を自動で仕分けてアクションタスクを生成するシステム「ACTIONBRIDGE」の開発を手掛けています。幼少期からプログラミングに親しみ、96年には測定器向けのプログラム開発にも携わるなど、技術に対する深い探究心を持ち続けています。 前職では、コールセンター業界最大手の企業の子会社である研究開発会社のCEO/CTOを務め、数多くの技術開発プロジェクトをリードしました。現在もなお、プログラミングの最前線でコードを書き続けています。カテゴリー
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下田 昌平
株式会社レシートローラーのCEO兼CTOとして、現在電子レシートサービスの開発や、会話を自動で仕分けてアクションタスクを生成するシステム「ACTIONBRIDGE」の開発を手掛けています。幼少期からプログラミングに親しみ、96年には測定器向けのプログラム開発にも携わるなど、技術に対する深い探究心を持ち続けています。 前職では、コールセンター業界最大手の企業の子会社である研究開発会社のCEO/CTOを務め、数多くの技術開発プロジェクトをリードしました。現在もなお、プログラミングの最前線でコードを書き続けています。