9.1 初心者が抱える疑問への回答|プロジェクトマネジメントの第一歩を安心して踏み出すために

9.1 初心者が抱える疑問への回答
プロジェクトマネジメントを初めて学ぶ人にとって、最初の一歩は「何をすればいいのか」がわからず、不安になることが多いものです。
このセクションでは、入門者がつまずきやすいポイントに対して、安心して取り組めるような丁寧な答えを用意しました。
Q1. プロジェクトマネジメントはどこから学べばいい?
まずは、「プロジェクトとは何か」「マネジメントとは何か」を言葉ではなく身近な例で理解することが大切です。
例えば、「引越し」「文化祭の準備」「社内イベントの立ち上げ」なども立派なプロジェクトです。
入門者向けには、以下のようなステップをおすすめします:
- プロジェクトの定義とライフサイクルを知る
- WBS(作業分解構造)やガントチャートといった基本ツールを体験する
- 書籍やブログで実例ベースの解説を読む
- 小さなプロジェクト(例:社内勉強会の企画)から実践してみる
理論→実践→振り返り、のサイクルを短く回すことで、「学びながら進める」自信がついていきます。
Q2. ツールはどれを使えばいいの?
最初は紙やホワイトボード、スプレッドシートでも構いません。
重要なのは「誰が・いつまでに・何を・どうやってやるのか」が見える化されていることです。
おすすめの入門ツールは以下の通りです:
- WBS: ExcelやGoogleスプレッドシート
- 進捗管理: Trello、Backlog、Asana などのボード型
- コミュニケーション: SlackやChatwork
- 総合管理: アクションブリッジ(初心者でも導入しやすく、進捗・コメント・通知が一元化)
複雑なツールを選ぶより、「チームがストレスなく使える」ことを最優先に選びましょう。
Q3. 小さなプロジェクトにもPMは必要?
答えはYESです。むしろ、小さなプロジェクトこそ「目的・段取り・役割分担」が重要です。
PM(プロジェクトマネージャー)=管理する人というイメージを持たれがちですが、
本質的には「関係者を同じ方向に向かせる存在」です。
- 自分で全部やるのではなく、「誰が何をするか」を決める
- 状況を把握し、必要に応じて計画を見直す
- 周囲とこまめにコミュニケーションをとる
これだけで、プロジェクトは格段に進みやすくなります。
Q4. うまくいかなかったらどうする?
初心者であれば、うまくいかないのは「当然」です。
大切なのは、失敗やつまずきを通じて何を学び、次にどう活かすかです。
ポイントは以下の3つ:
- 短く振り返る:「何が予定と違ったか?」「なぜそうなったか?」をすぐメモ
- 誰かに話す: 第三者との会話で、視野が広がる
- 仕組みに変える: 気づきを次のチェックリストやテンプレートに活かす
「やってみた→失敗した→気づいた→工夫した」
このプロセスこそが、プロジェクトマネジメントを本当に理解する道です。
まとめ:プロジェクトは“まずやってみる”ことから始まる
完璧な理論や計画よりも、小さく始めて、小さく学び、大きく育てていくこと。
プロジェクト初心者が抱える不安は、行動と経験によってしか解消されません。
この章のアドバイスをきっかけに、ぜひ「最初の一歩」を踏み出してください。
→ 次は「9.2 現場での実践的なアドバイス」へ進み、より現場寄りの困りごととその対応方法を深く掘り下げていきます。

下田 昌平
株式会社レシートローラーのCEO兼CTOとして、現在電子レシートサービスの開発や、会話を自動で仕分けてアクションタスクを生成するシステム「ACTIONBRIDGE」の開発を手掛けています。幼少期からプログラミングに親しみ、96年には測定器向けのプログラム開発にも携わるなど、技術に対する深い探究心を持ち続けています。 前職では、コールセンター業界最大手の企業の子会社である研究開発会社のCEO/CTOを務め、数多くの技術開発プロジェクトをリードしました。現在もなお、プログラミングの最前線でコードを書き続けています。カテゴリー
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下田 昌平
株式会社レシートローラーのCEO兼CTOとして、現在電子レシートサービスの開発や、会話を自動で仕分けてアクションタスクを生成するシステム「ACTIONBRIDGE」の開発を手掛けています。幼少期からプログラミングに親しみ、96年には測定器向けのプログラム開発にも携わるなど、技術に対する深い探究心を持ち続けています。 前職では、コールセンター業界最大手の企業の子会社である研究開発会社のCEO/CTOを務め、数多くの技術開発プロジェクトをリードしました。現在もなお、プログラミングの最前線でコードを書き続けています。