1.2 本入門の目的と対象読者 - LLMの技術を理解するために

前のセクション「LLM(大規模言語モデル)とは」では、基本的な構造やトランスフォーマーアーキテクチャに軽く触れました。今回はこれから進める上で対象している方々に関して説明します。
1.2 「LLM入門X数学」の目的と対象読者
この入門コースの目的は、LLM(大規模言語モデル)の内部仕組みを、特にエンジニア向けに数学的な視点から解説することです。LLMはその規模や複雑さゆえに、表面的な理解だけでは不十分な部分が多くあります。ここでは、確率論や線形代数といった数理的な基礎に基づいて、LLMがどのように動作し、言語生成を行っているのかを分かりやすく説明していきます。
本入門は、以下のような方を対象にしています:
- 自然言語処理や機械学習の分野での応用に興味があり、LLMの技術的な側面を深く理解したいエンジニア
- LLMの仕組みを、確率論や線形代数を基にして学びたいが、これまでに数学的な知識をあまり活用してこなかった方
- 実際のプロジェクトにおいてLLMを活用したいと考えている技術者で、LLMの動作原理を理解し、それをどのように応用するかを探っている方
本入門では、LLMの数理的基礎に焦点を当てつつも、専門的な数学の知識がない方でも理解できるように、必要に応じて基本概念を丁寧に説明していきます。エンジニアとしてLLMの仕組みを理解し、実務で応用したい方にとって、貴重なリソースとなるようまとめました。
第2章では、「LLMの基礎概念」に進み、自然言語処理(NLP)とトランスフォーマーモデルについて詳しく解説します。LLMがどのようにして自然言語を処理し、生成するのか、数理モデルの詳細を見ていきましょう。

下田 昌平
開発と設計を担当。1994年からプログラミングを始め、今もなお最新技術への探究心を持ち続けています。検索履歴
チーム

任 弘毅
株式会社レシートローラーにて開発とサポートを担当。POSレジやShopifyアプリ開発の経験を活かし、業務のデジタル化を促進。

下田 昌平
開発と設計を担当。1994年からプログラミングを始め、今もなお最新技術への探究心を持ち続けています。