7.0 プロジェクトの終了とは?|成果を引き渡し、振り返り、次につなげるクロージング設計

7.0 プロジェクトの終了
プロジェクトには必ず「終わり」があります。
しかし、その終わり方が曖昧であったり、慌ただしく締めくくられたりすると、どれだけ立派な成果を上げていても、次につながる成長や信頼の構築を損ねてしまうことがあります。
プロジェクトの終了は、単に「最後のタスクが終わる」ことではありません。
以下のような観点を丁寧に設計することで、プロジェクトは本当に価値ある活動として完結します:
- 成果物を関係者に正式に引き渡す
- 取り組みを振り返り、改善点を明確にする
- 学びをナレッジとしてチーム・組織に残す
この章では、プロジェクトのクロージングフェーズを3つの観点から学びます:
- 7.1 成果物の引き渡し: 完成したものを正式に承認・移管するプロセス
- 7.2 振り返りと評価: プロジェクト全体を多面的に分析し、成功要因と改善点を明確にする
- 7.3 次回プロジェクトへの学び: 組織・個人のナレッジに変換し、再利用可能な形に残す
これらをしっかり設計することで、プロジェクトは「一過性の作業」から「組織の成長資産」へと昇華していきます。
それではまず、「7.1 成果物の引き渡し」から、信頼あるクロージングの第一歩を学んでいきましょう。

下田 昌平
株式会社レシートローラーのCEO兼CTOとして、現在電子レシートサービスの開発や、会話を自動で仕分けてアクションタスクを生成するシステム「ACTIONBRIDGE」の開発を手掛けています。幼少期からプログラミングに親しみ、96年には測定器向けのプログラム開発にも携わるなど、技術に対する深い探究心を持ち続けています。 前職では、コールセンター業界最大手の企業の子会社である研究開発会社のCEO/CTOを務め、数多くの技術開発プロジェクトをリードしました。現在もなお、プログラミングの最前線でコードを書き続けています。カテゴリー
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下田 昌平
株式会社レシートローラーのCEO兼CTOとして、現在電子レシートサービスの開発や、会話を自動で仕分けてアクションタスクを生成するシステム「ACTIONBRIDGE」の開発を手掛けています。幼少期からプログラミングに親しみ、96年には測定器向けのプログラム開発にも携わるなど、技術に対する深い探究心を持ち続けています。 前職では、コールセンター業界最大手の企業の子会社である研究開発会社のCEO/CTOを務め、数多くの技術開発プロジェクトをリードしました。現在もなお、プログラミングの最前線でコードを書き続けています。