3.0 プロジェクト計画の基礎とは?|スコープ・スケジュール・リソース・リスクを設計する力

3.0 プロジェクト計画の基礎

プロジェクトの成功は、計画の良し悪しで8割が決まる——。
これは決して大げさな表現ではありません。実行フェーズでの混乱や納期遅延の多くは、計画段階での「曖昧さ」や「漏れ」に起因しています。

この章では、プロジェクトを進めるうえで欠かせない計画の4つの柱を丁寧に見ていきます。
それぞれが独立しているようで、実は密接に関わりあっており、ひとつの判断が他の領域にも影響を及ぼします。

この章で取り上げる4つの重要テーマ

  1. 3.1 スコープの定義:「やること」と「やらないこと」を明確にし、プロジェクトの守備範囲をはっきりさせます。
  2. 3.2 スケジュール作成:作業の流れと順序を整理し、現実的なタイムラインを組み立てます。
  3. 3.3 リソースの割り当て:人・時間・コストなどの資源を適切に配置し、実行可能な体制を構築します。
  4. 3.4 リスク管理計画:起こりうる問題をあらかじめ見つけ、先手を打って備える力を養います。

これらをきちんと設計することで、プロジェクト全体のブレが減り、チームは安心して前に進むことができます。
言い換えれば、これらの4本柱こそが「迷わず判断できる設計図」になるのです。

それではまず、「3.1 スコープの定義」から見ていきましょう。

公開日: 2024-12-13

下田 昌平

株式会社レシートローラーのCEO兼CTOとして、現在電子レシートサービスの開発や、会話を自動で仕分けてアクションタスクを生成するシステム「ACTIONBRIDGE」の開発を手掛けています。幼少期からプログラミングに親しみ、96年には測定器向けのプログラム開発にも携わるなど、技術に対する深い探究心を持ち続けています。 前職では、コールセンター業界最大手の企業の子会社である研究開発会社のCEO/CTOを務め、数多くの技術開発プロジェクトをリードしました。現在もなお、プログラミングの最前線でコードを書き続けています。

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下田 昌平

株式会社レシートローラーのCEO兼CTOとして、現在電子レシートサービスの開発や、会話を自動で仕分けてアクションタスクを生成するシステム「ACTIONBRIDGE」の開発を手掛けています。幼少期からプログラミングに親しみ、96年には測定器向けのプログラム開発にも携わるなど、技術に対する深い探究心を持ち続けています。 前職では、コールセンター業界最大手の企業の子会社である研究開発会社のCEO/CTOを務め、数多くの技術開発プロジェクトをリードしました。現在もなお、プログラミングの最前線でコードを書き続けています。