10.1 プロジェクトマネジメントの継続的な学習|実務に活かす習慣化とチームの学び方

10.1 プロジェクトマネジメントの継続的な学習

プロジェクトマネジメントは、一度学んで終わりのスキルではありません。
なぜなら、プロジェクトの内容、チームの構成、関係者、業界トレンドなど、あらゆる要素が常に変化していくからです。

このセクションでは、実務を進めながら継続的にプロジェクトマネジメントを学ぶための方法と習慣を紹介します。


1. 日々の業務に「学びの視点」を組み込む

大きな研修や勉強会よりも、日々のプロジェクトの中で「気づき」を意識しておくことが最も効果的です。

  • 毎週の振り返りで「良かった点・改善したい点」を一言メモ
  • タスク完了時に「この進め方で良かったか?」を考える
  • 関係者との会話から気づいたことをナレッジとして残す

このような“気づきの蓄積”が、長期的なマネジメント力の土台になります。


2. チーム内に学習を組み込むしくみをつくる

PM個人のスキルだけでなく、チーム全体が学び続ける文化を持つと、プロジェクトの質は大きく向上します。

  • 毎月1回「振り返りと共有会」を開催(オンラインでもOK)
  • 成功事例や失敗談をチームWikiに残す
  • 若手メンバーにタスクを任せ、進め方を一緒に検討する

アクションブリッジのWiki・コメント機能などを活用することで、ナレッジの共有・継承が自然と促進されます。


3. 他者のプロジェクトから学ぶ

自分のプロジェクトだけに閉じず、他者の取り組みや業界事例に触れることも非常に有益です。

  • 社内の他部署のプロジェクトレビューに参加する
  • 外部セミナーやカンファレンスで事例を聞く
  • PM系ブログ・書籍・SNSで他者の視点を取り入れる

「この進め方、うちでも応用できそう」という視点が、新しい改善アイデアにつながります。


まとめ:継続学習は“習慣化”が鍵

プロジェクトマネジメントの力は、一気に伸びるものではなく、積み重ねで深まるものです。
日々の業務に「学ぶ」「記録する」「共有する」というサイクルを取り入れ、自分自身とチームを少しずつ成長させていきましょう。

→ 次は「10.2 認定資格の紹介(PMP、PRINCE2など)」へ進み、学びをキャリアに変える方法を紹介します。

公開日: 2025-01-21

下田 昌平

株式会社レシートローラーのCEO兼CTOとして、現在電子レシートサービスの開発や、会話を自動で仕分けてアクションタスクを生成するシステム「ACTIONBRIDGE」の開発を手掛けています。幼少期からプログラミングに親しみ、96年には測定器向けのプログラム開発にも携わるなど、技術に対する深い探究心を持ち続けています。 前職では、コールセンター業界最大手の企業の子会社である研究開発会社のCEO/CTOを務め、数多くの技術開発プロジェクトをリードしました。現在もなお、プログラミングの最前線でコードを書き続けています。

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下田 昌平

株式会社レシートローラーのCEO兼CTOとして、現在電子レシートサービスの開発や、会話を自動で仕分けてアクションタスクを生成するシステム「ACTIONBRIDGE」の開発を手掛けています。幼少期からプログラミングに親しみ、96年には測定器向けのプログラム開発にも携わるなど、技術に対する深い探究心を持ち続けています。 前職では、コールセンター業界最大手の企業の子会社である研究開発会社のCEO/CTOを務め、数多くの技術開発プロジェクトをリードしました。現在もなお、プログラミングの最前線でコードを書き続けています。