1.1 数式に慣れる:LLM理解のための記号と式の基礎

1.1 数式に慣れる:記号と式の意味
LLM(大規模言語モデル)の仕組みを深く理解するには、「数式の世界」を避けては通れません。 しかし、数式が苦手な方もご安心ください。ここでは、必要最小限の記号を「言葉の圧縮形式」として直感的に解説します。
数式は“言葉の圧縮形式”
たとえば:
これは「Bという条件のもとでAが起きる確率」を一瞬で示します。長い言葉を短い記号で効率よく表すツールが数式なのです。
よく出てくる記号一覧
記号・式 | 意味(直感的な説明) |
---|---|
P(x) |
|
P(A|B) |
|
∑ |
|
E[x] |
|
log P(x) |
式を読む目をつけよう
言語モデルの核心となる式:
「これまでの文脈から次に来る単語の確率をどう計算するか?」を示しています。
要点まとめ
- 数式は言葉をコンパクトに伝えるツール
- LLMの動作は確率や期待値、情報量といった数式で記述される
P(x)
,∑
,E[x]
,log
など、よく使う記号に慣れることが第一歩- 式を「読む力」を養い、次章の内容理解をスムーズに
- 数式は「思考の道具」であり、その裏にある意味をつかむことが大切

LLM入門:数学で理解する、大規模言語モデルの仕組み
機械が言葉を理解するのは、なぜか?――その“数学的な理由”をやさしく、でも本質的に解き明かす一冊。
次のセクション:1.2 確率論の基本と対話生成

下田 昌平
開発と設計を担当。1994年からプログラミングを始め、今もなお最新技術への探究心を持ち続けています。カテゴリー
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任 弘毅
株式会社レシートローラーにて開発とサポートを担当。POSレジやShopifyアプリ開発の経験を活かし、業務のデジタル化を促進。

下田 昌平
開発と設計を担当。1994年からプログラミングを始め、今もなお最新技術への探究心を持ち続けています。