1.1 LLMとは何か: 定義と概要 | 大規模言語モデルの基本をエンジニア向けに解説

LLMとは?人間のように“言葉を理解するAI”

LLM(大規模言語モデル)は、膨大なテキストデータを使って学習されたAIモデルで、文脈を理解し、人間のように自然な文章を生成できるのが特徴です。

GPT-4(約1.8兆パラメータ)やBERT(約3億パラメータ)などの代表的なモデルがあり、翻訳、要約、質問応答、コード生成といったタスクで大きな成果をあげています。

LLMは「事前学習+ファインチューニング」の2段階学習を通じて、汎用性と専門性の両立を実現。さらに、明示的な正解がないデータから学ぶ「自己教師あり学習」により、圧倒的なスケーラビリティと進化の柔軟性を持ちます。

現在では、チャットボット、医療支援、法律文書生成、教育支援など、実社会での活用も急速に広がっています。

要点まとめ:

  • LLMは数億~数兆のパラメータを持つ言語AIモデル
  • 文脈理解・文章生成に優れ、幅広い分野に応用可能
  • 「事前学習+ファインチューニング」で汎用性と専門性を両立
  • 自己教師あり学習により、ラベルなしデータから学ぶ
  • モデルのスケール(サイズ)と精度は比例関係にある

次のセクション「自然言語処理におけるLLMの役割」では、 LLMがどのように自然言語処理のタスクで応用されているのか、実際のユースケースを交えて解説していきます。

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本記事は『LLM入門:しくみから学ぶ生成AIの基礎』から一部を抜粋した要約版です。
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公開日: 2024-09-03
最終更新日: 2025-04-09
バージョン: 9

下田 昌平

開発と設計を担当。1994年からプログラミングを始め、今もなお最新技術への探究心を持ち続けています。